★三國志ネタ★
★特別武将&エディット★
  「楽毅」を読破!   (2014/11/3)




※宮城谷「楽毅」のネタバレ注意!




 【楽毅】 ※いにしえ武将

戦国時代の小国・中山国の宰相の子として生まれるが、隣の強国・趙に攻めこまれ楽毅の奮闘も虚しく中山国は滅亡
諸国を流浪し、北の最果ての小国・燕に仕えると、諸国をまとめて連合を組ませて、燕王の仇敵である超大国・斉を攻め取る
楽毅を信頼し続けた燕の昭王が急逝すると、斉の田単の「離間の計」によって跡を継いだ燕王に疑われ、趙に亡命した


「湖底の城」に続いて、途中まで読んで忙しくて放置していた宮城谷「楽毅」だが、ようやく全巻読み終えました――!!!!(全4巻)
情報通り、本当に楽毅は完璧超人でしたw反則すぎるよ、この人!!
というか諸葛亮はよく「俺は楽毅(と管仲)よりも上だから」って啖呵切ったなぁと思うw
いくら「知力」で楽毅を上回っていたとしても、多分この楽毅は超えられないと思うわー

宰相の息子という身分で、礼儀も勉学も学び、兵法も得意だが、武力重視の中山国出身のため武力値も高い上に、
魅力値も高く、政治も得意という何でもパーフェクトにこなす曹操レベルの完璧超人!!

性格は曹操と違って「忠義にあつく義理堅い臣下タイプ」なので、「性格の良い曹操」というより「趙雲をさらに強化した武将」って感じ?(単騎突入するタイプ)
義理堅いけど関羽とは違うタイプのような気がする…関羽だったら国が滅ぶことになったら劉備と一緒に自刃しかねないけど、
趙雲はけっこう主君を変えて、劉備没後も蜀のために働いてたし、劉備に殉死することはなさそう

でも「三國志」の能力値においては、結局、曹操が楽毅を超えて「全キャラ中1位」という事実に改めて驚くよ!!(楽毅が全キャラ中2位)
この楽毅すら超える曹操様がすごい…!!さすが三国時代の英雄…!!

楽毅はすべてにおいてパーフェクトだが、特に孟嘗君LOVEっぷりが半端なかったwww
「初めて会った時から」というか「出会う前」から楽毅が孟嘗君のことを好きすぎるwww
普段はとてもクールなのに、孟嘗君の前だと子供みたいにテンション上がりすぎw好きなアイドルのコンサートに行った、ただのファンみたいなw
孟嘗君がこの時代のアイドルであることはよく分かるが、それにしても楽毅は孟嘗君を好きすぎるw

放浪している時に、さっさと孟嘗君のところに行って「好きです!」って言えばいいのに!って思ってた!!(おい)
食客になって孟嘗君に囲われるより、むしろ孟嘗君を攫って駆け落ちしたらいいよ!(待て)
楽毅の武力なら、小さい孟嘗君くらい簡単に抱えられるはず!!むしろお姫様抱っこ希望!!
斉のアイドル・孟嘗君と晏子に関しては、「お姫様抱っこ」がデフォルトだと思う(小さいから)
楽毅がどんなにグイグイ来ても、孟嘗君なら笑顔で受け入れてくれると思うんだ!!(来る者は一切拒まず)

楽毅の場合は「燕昭王」「趙恵文王」「孟嘗君」とカップリングの相手には困らないw
あと意外と仇敵「趙武霊王」とかも有りだと思うんだ(何)
「楽毅」が「いにしえ武将」として参戦してるなら、孟嘗君、燕昭王、趙武霊王、恵文王も参戦したらいいのに…!!(三國志へのリクエスト)






  戦国一の愛され系アイドル   (2014/11/4)




※宮城谷「楽毅」のネタバレ注意!




 【孟嘗君(田文)】 ※エディット

インテリ超大国・斉の威王(田斉の第4代君主)の孫に当たる王族で、父・田嬰は宰相として斉の興隆期を支えた
田文が生まれた日が不吉であるという迷信を信じた父・田嬰は、生まれたばかりの田文を殺そうしたが、母が密かに育て、
成人した後に初めて父に会うと、父は田文の才能を認め、数多い子の中から田文を跡継ぎにした

数千の食客を養うようになり田文の名声が上がると、秦国が田文を宰相として迎え入れようとしたが、
秦の宰相になっても斉の利を優先するに違いないと、田文の存在を危ぶみ暗殺しようとした
食客の助けもあり、命からがら秦を脱出した田文は斉の宰相となり、連合軍を組んで強国・秦を討った

民や諸侯からの人気が高い田文の働きにより斉が富強になるほど、横暴な斉王と不仲になり、暗殺されかねない状況となったため魏に逃げ、その宰相に迎えられた
田文がいなくなると、斉に恨みを持つ燕王の意向を受けた楽毅の主導で、趙・魏・韓・秦・燕の五国連合軍は斉を攻めた
斉王は殺され滅亡寸前にまで追い詰められた斉国だったが、田単の知略によって復興し、やがて田文も再び斉に迎えられた
薛に領地を持っていたため「薛公」と呼ばれる、諡を「孟嘗君」、戦国四君の一人に数えられる


孟嘗君は民にも諸侯にも愛される、戦国一の愛され系アイドルです★
しかし可愛い顔して、食客を使って各国を裏で操る「裏ボス」的な存在wあなどれないw
表向きは民に愛される「聖人」なのに、宮城谷を読んでると完全に世の中の実権を握る「小さなマフィアの親分」ですよwww(※孟嘗君は身長が低い)

孟嘗君は宮城谷設定だと、斉の兵法家・孫ピンから直々に教えを受けたことになってるので、戦場でも本当は無敵状態なのに、
「平和主義者」で他の国を攻め滅ぼそうとは考えず、お互いに仲良くしていこうという考え方なので、国を問わずに民からの支持率が高い
ただし強国が他の国をいじめるようなことがあれば、容赦なく軍を率いて戦いますよ!
でも基本的に外交で戦争を回避するという「戦わずして勝つ」というスタンスです(外交戦略)

ひたすら「平和主義」の孟嘗君だが、そのせいで「侵略主義」の斉王と揉める羽目に…もうホントに斉王のダメっぷりが半端ないな…
超大国の斉国なら、軍事に物を言わせて他の国を攻め続ければ、すぐに天下統一も出来ると勘違いするのも無理ないが…(安易な発想)
大国が他の小国を守るという考え方の孟嘗君は、裏切りと野望だらけの戦国では珍しい存在だな(だから支持率が高い)

以前「孟嘗君」を読んだ時は、全編を通してほとんど風洪(孟嘗君の養父)が活躍しまくってたせいで、孟嘗君自体のイメージが薄いwww
まさか孟嘗君がこんなに「アイドル的な存在」だったとは知らんかった…!!
「孟嘗君」は風洪や孟嘗君の主観で描かれてるから仕方ないけど、それを他の人(楽毅)から見た時の「孟嘗君のアイドルっぷり」が半端ない…!!
孟嘗君の行動一つとっても、それがどれくらい他国に影響を与えているのかが、楽毅の立場からだとよく分かる…!!

というか「楽毅」を読んで、ようやく孟嘗君の凄さを理解したよ!!(おい)
だって「孟嘗君」を読んでる時は、ただ単に孟嘗君が家出したり帰って来たりを繰り返してるだけって感じだったしwww(禁句)
子産もそうだが、王様との仲が悪くなると、家出したり帰って来たりのパターンが多いw

でもそんな孟嘗君の家出の裏で、各国がこんなにも右往左往していたとはwww
斉に孟嘗君がいないだけで、周辺各国にとんでもない影響を与えてるんだなー(斉の大黒柱)
孟嘗君がいる国に対しては攻め込めないし、孟嘗君を怒らせたらとんでもないことになるし…

そして孟嘗君の食客の働きっぷりがすごい!!各国の情勢を知るために暗躍しすぎwww
というか逆に孟嘗君は食客を使って、楽毅の行動を逐一、調べあげているストーカーでしたw
孟嘗君はとにかく人材大好きだな…!!(優秀な人材は逃さない)






  個人的名場面   (2014/11/5)




※宮城谷「楽毅」のネタバレ注意!




 【楽毅】    【田文(孟嘗君)】

中山国を守るために楽毅がすべて指揮して戦い続けてきたが、苦労の甲斐無く国は滅亡して、
虚しい日々を過ごしながら、王や部下たちと共に死ななかったことを悔やんでいる楽毅に対して、

「わしが斉にいるあいだ、将軍は中山で戦っていた」
「中山王は斃死せず、中山の民は熄滅しなかった。それが中山をあずかっていた将軍の愛の表現であると、わしは臨シ(※斉国の首都)にいて考えていた」
「将軍はまことによくなされた。みごとであったと誰も褒めぬのであれば、ここでわしが天に届くほどの声で褒めよう」

と、孟嘗君が言ってくれたのが感動した(4巻参照)

堂々と「愛の表現」という表現に多少ビックリしたけどw散々苦労してる時に、自分が尊敬する相手にここまで言われたら、リアルに泣くわ…!!(個人的名場面)
楽毅も宰相の子として生まれ、本来だったら王の補佐として安定した人生を送るはずだったのに、
強国に攻め込まれ、国を守るために死力を尽くして奮闘したものの、結局、国が滅亡して流浪の身となり、ひたすら苦労して絶望して、
そんな中で尊敬する孟嘗君に出会って、その苦労を認められた時に楽毅が泣いたのも分かる…!!

ホントにどれだけ楽毅が自国のために必死になって戦い続けたことかッ…!!!!(結局1〜3巻まで中山国の攻防を描いていた)
「誰も褒めぬのであれば、わしが天に届くほどの声で褒めよう」とまで言ってくれるなんて…!!そりゃ楽毅も泣くわー!!
楽毅や部下たちが男泣きしてるのを見てたら、こっちまで泣けてきたわw(もらい泣き)

別に楽毅の働きを誰も褒めなかった訳ではないけど、中山国を滅ぼした趙国に「敵ながら見事だ」と褒められても嬉しくないし、
国を失った中山王に「おまえはよくやった」って言われてもつらいだけだし、部下に「将軍も頑張ったじゃないっスかー」って慰められてもダメだったと思うw
孟嘗君と楽毅は、主従関係でもなく友情でもなく利害関係でもない、「師弟関係」みたいなものだろうか?
「師匠」というか「先生」というか、いざという時に助けてくる人と言うか…
やっぱり楽毅を慰めるのは孟嘗君しかいない!楽毅のことを褒めてくれる人がいて良かった!!
人知れぬ苦労や苦悩を心から認めてくれる人がいてくれて良かったよ、楽毅将軍!!孟嘗君が優しくて良かった!!

この時点で、孟嘗君は斉国から追われて魏国に逃げてきた訳だが(斉王に妬まれて生命の危機を感じたため)
楽毅と同じように、どんなに国のために頑張っても報われない悲しさを味わった分だけ、孟嘗君は優しいです
国のために頑張れば頑張るほど、斉王に恨まれるって一体何なんだw孟嘗君は1回ぐらい斉王をグーパンチしてもいいと思う(おい)


楽毅の場合、真面目で責任感もあって、人に甘えたりせずに一人で何でもするタイプだと思う
国が滅んだことで自責の念が沢山あったんだけど、部下もいるから弱音を吐く訳にもいかないし、自分一人で何もかも抱え込むタイプ
でも中山国を滅ぼした仇敵・武霊王がお家騒動であっさり急逝しちゃって、ただ虚しさだけがあったところに、
突然の孟嘗君の来訪…そしてこの優しい言葉!!孟嘗君がみんなに愛されるのも納得ですよ!!
ここまで言われたら確実に楽毅は恋に落ちてる!!いや、楽毅は最初から恋に落ちてたけど!!

楽毅の家にアポ無しで、しかもバレないように庶民に化けてまで、楽毅に会いに来る孟嘗君の愛がすごい(ドッキリ企画)
楽毅を驚かせるためにアポ無しで来たのに、楽毅がそれを察知して逆ドッキリで丁寧に出迎えてくれたことに、
驚きと共に笑顔で返してくれる孟嘗君が可愛いな!その笑顔に楽毅もメロメロですよ!!

これはもしや「お忍びデート」ですか?「夜這い」ですか!?(違)
孟嘗君が自宅に来るかもしれないと思いついて、一人でドキドキソワソワしてる楽毅が可愛いw
初めて彼女を家に招いた中学生レベルのソワソワっぷりwww

でも孟嘗君と言えば、世の中に知らぬ者はいないこの時代一番の有名人というか、もはや世界を裏で牛耳ってる天下人…
分かりやすく言うと誰になるんだろうか…例えば、関羽将軍がアポ無しで急に自宅訪問してきたレベルかな?
どこかの国の大統領とか、世界的なアーティストが何故か急に自宅に来ることになったら、そりゃあ楽毅並みにアタフタするw

普段は無口でクールなのに、孟嘗君が絡むと子供みたいにテンションが上がる楽毅が可愛いw
孟嘗君はかなりの「癒し系」というか、天然で誘ってる気がするw
楽毅のほうがガタイがいいので年上に見えるけど、本当は孟嘗君のほうがかなり年上で人生経験豊富w
個人的に「楽毅×孟嘗君」でも「孟嘗君×楽毅」でもどちらでもいいけど、楽毅はもっと孟嘗君に甘えたらいいよ!!
孟嘗君なら笑顔で受け入れてくれるよ!!(笑顔が最強の武器)朝まで二人で延々と語り合ったらいい!!

なんかもう孟嘗君への愛が滾りすぎて、宮城谷「孟嘗君」をもう一度読み直したいですッ!!(落ち着け)